医療法人社団 形成会 酒井形成外科 / 美容外科・美容皮膚科・形成外科 / 東京都豊島区 / JR大塚駅から徒歩1分
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形成外科とは

形成外科とは

形成外科は特定の臓器を持たない診療科だといわれます。
たとえば、呼吸器内科であれば肺や気管支、消化器外科であれば胃や腸といった特定の内臓を扱う科です。良く整形外科と間違えられることが多いですが、整形外科は筋肉や骨という臓器を扱う別の科(一部オーバーラップしますが)になります。
それでは形成外科は何を対象としているのでしょう?
昭和大学形成外科初代教授の鬼塚卓也は「形成外科とは、先天的あるいは後天的な身体外表の形状、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを外科手技によって機能はもとより形態解剖学的に正常(美形)にすることを手段とし、個人を社会に適応させることを目的とするものである。」と自書で述べています。
つまり形成外科は、主に『外表面の形態』をターゲットとする分野であり、体表面の解剖学的におかしい状態を整えたり、なくなった物を作る・作り直す診療科なのです。
全身の「目に見えるおかしなところ」は、形成外科の守備範囲と言えるのです。
さらには、外見を治すことで個人の生活の質を向上させるといった、社会精神面にも関与した高度な外科なのです。

形成外科の適応疾患とは

外見上のすべての悩みに対応するのですが、それでは漫然としています。実際には形成外科が対象としている項目には、主に4つの項目があるとされています。

  1. 先天形態異常
    唇口蓋裂(俗に言う兎唇)や生まれつきの変形
  2. 外傷
    ケガ、ケガ(手術)による瘢痕(キズアト)、骨折の治療
  3. 腫瘍
    皮膚腫瘍の切除や悪性腫瘍切除の後の足りなくなった部分の再建
  4. 美容外科
    解剖学的により美しい状態への追究
形成外科が対象としている4つの項目
図1.形成外科が対象としている4つの項目

さらにその位置づけは図2の如く示すことができ,形成外科の分野には‘美容外科’と‘再建外科’があることがわかります。
美容外科は、正常より美しい状態を求める形成外科の一分野であり、再建外科は、マイナスの状態を解剖学的に正常な状態にする分野であるといえます。

美容外科と再建外科
図2.形成外科の分野には、美容外科と再建外科があります

酒井形成外科で扱っている疾患について

先天形態異常

耳の形がおかしい(埋没耳 立ち耳)、瞼が下がっている(先天性眼瞼下垂)、でべそ(臍ヘルニア)

外傷

切り傷、擦り傷、挫創、打撲、鼻骨骨折、瘢痕、キズアト、剣状強皮症による変形、ケロイド

腫瘍

粉瘤、脂肪腫、ほくろ、ガングリオン、黄色腫、良性皮膚腫瘍各種、小規模の悪性皮膚腫瘍

美容外科

わきが、刺青、他は美容外科項目を参照

形成外科の歴史とは?

インドで行われた鼻の再建術
インドで行われた鼻の再建術 鼻の形に造ったものに前額から採取した皮膚を被せたといわれています

わが国で形成外科が基本診療科としてみとめらたのは1975年ですので、わが国では比較的新しい診療科であるといえます。
しかし、それ以前から形成外科学は外科や耳鼻科の特定の医師がひっそりと行なわれていました。
「外科」領域としての形成外科は古くから存在していました。
そもそも外科とは、「手術において創傷および疾患の治療を目指す臨床医学」と定義されます。
しかし、消化器外科や心臓外科などのいわゆる外科学が発展したのは全身麻酔の手技が確立された20世紀以降であり、それ以前は主にケガや組織欠損のような外見に対する治療が主体でした。
古くは、紀元前3000年エジプトの古文書EdmundSmith Papyrusには、外傷に対する鼻の治療法が書かれており、古くからから外見状態に関する治療が行われていたことが伺えます。
その概念はかなり古くからあった外科学の一分野であることがわかります。特殊な皮弁技術も古くからあり、紀元前古代インドで行なわれていた鼻再建術は現在でもインディアンフラップとして使用されております。
形成外科学が発達したのは、実は戦争と兵器の発達が大きく関与したといわれています。特に第一次世界大戦では、多くの新しい兵器により顔面外傷や火傷、組織欠損の戦傷者が多発したため、皮肉にも形成外科学の需要が増し、また技術的にも発展したといわれています。形成外科技術の進歩により、以前では助かることのできなかった患者も助けられるようになったのです。